「この技術を、ここで終わらせてはいけない」
2月16日(月)と18日(水)、本校の菌類実習室にて、ある特別な実習が行われました。
食料生産科の2年生(菌類専攻)を対象に行われたのは、最上地域で唯一の技術であった「ブナシメジ栽培」の継承プロジェクトです。
🍄地域から失われた「火」を再び灯すために
一昨年の豪雨災害。その爪痕は深く、最上管内で唯一ブナシメジ生産を行っていた現場も被害を受け、長年培われてきた生産技術は消失の危機に瀕していました。
「地域から失われた火を、もう一度灯したい」
その思いから、山形県最上総合支庁(森林整備課)主催のもと、「もがみきのこ担い手・産地力強化事業」の一環として本プロジェクトが始動しました。
🍄 プロフェッショナルからの直伝
講師としてお招きしたのは、旧有限会社荒木バイオ代表の荒木淳一氏です。
荒木氏は、長年にわたりこの地域で「ブナシメジ生産」を支えてこられた第一人者です。

長年の経験に裏打ちされた技術をご指導くださった荒木淳一氏。
実習では、菌床ブナシメジの「仕込み」から「種菌の接種」まで、教科書だけでは学べない現場の微細な感覚やノウハウを、生徒たちへ直接ご指導いただきました。
🍄生徒たちのまなざし
今回参加したのは、将来の地域農業を担う食料生産科の総合実習菌類選択者2年生2名。
少人数だからこそ実現した濃密な時間の中で、生徒たちは荒木氏の手元を真剣な眼差しで見つめ、一つ一つの作業を丁寧に行いました。

真剣な表情で種菌の接種を行う生徒たち。プロの技術を肌で感じます。
「なぜこの手順が必要なのか」「どうすれば良いキノコが育つのか」。
プロの言葉一つ一つが、生徒たちの技術として吸収されていきます。
🍄次世代へつなぐバトン
今回の実習は、単なる農業実習ではありません。一度は途絶えかけた地域の財産を、高校生の手で守り、育て、未来へつなぐための第一歩です。
新庄神室産業高校 食料生産科では、今後も地域の方々と連携しながら、実践的な農業人材の育成と、地域産業の復興・発展に取り組んでまいります。

地域の技術継承を託された2名の生徒からは、「責任重大ですが、頑張ります!」との声も…
接種したブナシメジがどのように育っていくのか、今後の成長もレポートしていきます。どうぞご期待ください!