ウチョウラン 一番花が咲きました

今年の一番初めに咲いた花を「一番花(いちばんか)」というそうです。農業科の齋藤信俊先生が「一番花が咲いたので」と小さな鉢を持ってきてくださいました。2~30年前は素晴らしい花の球根1つが100万円もした(諸説あります)という「ウチョウラン」。バイオテクノロジーの普及によって、つくりやすくなり、皆がこの技術を手軽に楽しめる時代になった今では安価なもので数百円くらいになっています。(野生のものは絶滅危惧種に指定されています。)先生は、「今では珍しくもなんともないんですよ」と言いながら、丁寧に水やりの方法を教えてくれました。「とぷんと水に入れて、そっと引き上げる。地が白くなったら、水につけてやってください。」小さな花を愛おしそうに両手で扱う先生の仕草に、この花が咲くまで、いろいろな人の手が入り、この花自身の育つ力もあり、その相互作用を繰り返しながら、長い時間を積み重ねてきたのだなあと感じました。農業を学ぶ学校だからこそ、時間をかけて育つ花があることを大事にしたいと思います。

「天与の花を咲かす喜び 共に咲く喜び 人見るもよし 人見ざるも良し 我は咲くなり」(武者小路実篤)